睡眠マネジメント研究センターについて

創設の趣旨

睡眠に関する研究は多くの研究機関、大学、企業で行われてきました。しかし知見が、それぞれの研究機関に分散蓄積されていて一箇所に集約されていないのが実態です。
また、それらの研究は専門特化した研究が多いです。いずれの研究も有用で価値が高いのですが、更にそれらを統合することで社会的な意義が創出されると考え、その役割を担うセンターを設立します。

創設の背景
with コロナ時代での
快眠の重要性

良い睡眠が快適な生活に関係することは言うまでもありません。とりわけ山形県の年間の日照時間は1737時間(全国43位)と少なく、更に年間快晴日数は全国最下位です。毎朝の太陽光が人の概日リズムをリセットする重要な同調因子であることは既知のことですが、山形の地はとりわけ冬期に於いて難しくあります。太陽光に期待ができない地域は人工光に頼らざるを得ないため1960年代頃から普及した蛍光灯による一室一灯は、それまでの電球色から一転して色温度の高い青白い光の空間へと変えました。睡眠負債が流行語になる時代が到来してしまった今日、光環境が睡眠に及ぼす影響を研究することは急務です。また新型コロナの影響で在宅ワークやオンライン授業が増え、明るいLED照明やパソコンなどのブルーライト光に曝露される時間が増加していることが予想され、睡眠への悪影響が懸念されます。睡眠の質が昼間の活動量や質に関係していることは報告されていますが、多くの一般生活者が睡眠に関する正しい知識(睡眠リテラシー)を有しているとは言えません。
単に睡眠リテラシーの啓蒙にとどまらず、生活者一人ひとりに合わせた睡眠マネジメントプログラムを開発し提供することが必要です。

センター概要

センター名 睡眠マネジメント研究センター
住所 山形県米沢市城南4丁目3-16 
山形大学工学部内
センター長 山内 泰樹(教授/工学博士)
メールアドレス yamauchi@yz.yamagata-u.ac.jp